子供のころから、なぜか憧れていたパリジェンヌ。
この本を読んで、その答えがはっきりしました。
私の憧れる「昔ながらのパリジェンヌの生き方」、それは、
余分な装飾や贅沢を好まず、自分の「美意識」と「身の丈」に合う上質なものだけをシビアに選び抜く審美眼を持つ。その一方で、アートや旅、友人や家族との食事や美容・健康には時間とお金を大胆に使う生き方。
さらに、過剰な労働を嫌う点にも共感を覚えます。
今回読んだ本は四角大輔さんの「超ミニマル・ライフ」です。
パリジェンヌの生き方こそ「超ミニマルライフ」
パリジェンヌは「一点豪華主義」で「大好きなものを少しだけ持つ」という生き方をしています。
本のタイトルにもなっている「ミニマム」な生き方。
この「ミニマム」の意味は「極限まで削ぎ落すことで、ある特徴を際立たせること」。
「シンプル（簡素化して特徴を無くしたこと）」とは違います。
私はずっとパリジェンヌに憧れています。
子供のころから、ずっとパリに行きたかった。フランスが大好き。
なぜだかクリアになりました。
パリジェンヌたちは、自分の価値観をしっかり持って生きているから。
『フランス人は10着しか服を持たない』にも描かれていたように、フランス人は「本当のお気に入り」しか身に着けない。
若い頃の私は、全然そうはなれなかったけど、40を超えて、少しだけ近づいてきました。
パリジェンヌの生き方こそが「超ミニマルライフ」なのです。
人生100年時代に必要な「ロングスロー・ディスタンス思考」
著者の四角大輔さんは、音楽業界で働いたあと、現在はニュージーランドにご家族で移住されています。
音楽業界と言えば、なんだか華やかなイメージですが、四方さんはコミュニケーションがあまり得意ではなく大変苦労されています。
さらに、登山やキャンプについてはプロで、人生においても登山の思考を活用されています。
そんな中で非常に参考になったのが「ロングスロー・ディスタンス術」。
これは登山の際、最小限の装備だけを背負い、誰とも競争せず、自分のペースで歩き続けることが、長い距離を歩くために必要な方法。
これを人生に置き換えると「ロングスロー・ディスタンス思考」。
つまり「周りの評価は気にせず、競争もせず、組織や社会にも振り回されず、いいペース配分を守り続ける」という考え方。
すごくいいな、と思いました。
自分なりのペース配分で働く→小さな成功を重ねる→大きな成果になる
→そのあとも「やらなくていいタスク」「らしくない仕事」は断る。
もし「不要な荷物（＝仕事）」があるとペースが崩れ、管理できず、生産性と仕事の質が落ちて、信頼を失う、という悪循環になります。
非常にうなずきました。
「ロングスロー・ディスタンス思考」は人生100年時代にとても大切だと思います。
余計な支出を極限まで減らす「ミニマム・ライフコスト」で暮らす
四角さんは「自分や家族が健康的に生きるために最低限必要な生活費」を「ミニマム・ライフコスト」とよび、これを最小化していこうと提案しています。
そして、どんなに収入が増えても生活は変えない。（実際はなかなか難しいですが・・・これで確実に貯蓄もできます。投資を学べば「サイドFIRE」も実現可能！）
足るを知り、身の丈を忘れず、ひたすら「快適な身軽さ」と「心地いいペース」で「ロングスロー・ディスタンス」を続ける。
生活も、仕事も、お金も、ミニマムに。素敵。
心が「好きだな」「素敵だな」と思う人を最優先する
最後に、人間関係についても少し。
人間関係こそメリハリが大切。（時間についても、もちろんメリハリが大切）
心がNOと告げる「ニガテな人」とは距離を置き、
心がYESという人はとことん「ひいき」する。
すごく良い考え方だなと思いました。
個人的には、子供が産まれ、飲み会などの夜の会食はお断りすることに慣れましたが、
「なんとなく」なお誘いが時々あり、それを断るたび「なんとなく」モヤっとしていました。
（とはいえ、断っていたんですが。笑）
でも、この考え方を読んで「自分にとって、幸せな人生」を送るために、「自分にとって、大切にしたいことを最優先しよう」と改めて思いました。
人生は一度きり。
そして、人生は短い。
自分の価値観をしっかりと考え直す素敵な機会となりました。
今回は私の心に響いた点だけを書きましたが、その他、人生に大切なことがたくさん書かれていますのでぜひ本書を手に取ってみてください。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました！
◆『超ミニマル・ライフ』（四角大輔著）・・・400ページ超の大作です！でもスラスラ読めます！
大好きなドレステリア（綿100%）のワンピース＋ニューバランス996タッセル（気に入りすぎて２足買い）です。
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