伝説のトレーダーと呼ばれる藤巻 健史(ふじまき たけし)さんをご存じでしょうか。
一橋大学卒業後、三井信託銀行を経て、モルガン銀行東京支店長となり国会議員もされている超絶頭の良い、金融界隈ではだいぶ有名なおじさんです(笑)
この藤巻さんの著書の中に書かれていた「アメリカは天才を引き上げる国・日本は天才を引きずり下ろす国」という内容。震える・・・その通り過ぎる・・・笑!
この間、同僚に「いま藤巻さんの本読んでてさ、、、」と話したら「え、だれ?」というリアクションだったので「おお、藤巻さんってあまり認識されてないかも」と思った次第。
だいぶ有名ですけどね・・・そのオジサンの書かれた本(2022年の本でした)がこちら
『超インフレ時代の「お金の守り方」 円安ドル高はここまで進む』です。
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急激な物価上昇、進む円安。だから今こそ「ドルを買え!」。インフレが進む日本と世界。なぜ、ここに来て全世界的に急激な物価上昇が起きているのか。円安ドル高はどこまで進むのか。日本経済の先行きはどうなるのか。「ハイパーインフレ」は本当に来るのか……本書はこうした疑問にすべて答えていく。また、急激なインフレが続くアメリカを現地取材。その知見をベースに、円安ドル高の「真因」を解き明かしていく。さらに、多くの人の最大の関心事である「資産の守り方」を説く。来たる大激動の時代に生き残るために必須の一冊。
えー、めっちゃ気になる。
ってことで、買いました(笑)。
結論:あおりすぎてるぞ
読了後のわたしの結論は「あおりすぎてるぞ」でした。
藤巻さん、すっごい分かりやすい説明してくださるし、
実際にアメリカに行かれて、生活されて、アメリカの強さを見て、日本の国力の低下を感じて帰国されているので、説得力がある。
日本の国力の低下はここ20年で私のような庶民でさえ、海外旅行等でも感じるし、物価高や円安からも感じる。でも。
ハイパーインフレ起こりますよ!円が紙くず化しますよ!は、ちょっとあおりすぎてる感。
とはいえ、平和ボケしている日本人にとっては、このくらいの刺激が必要かもしれませんね。
あとは金融リテラシー全然高めようとしない日本人にはこのくらいのカツを入れてくれたらいいのかもしれないですね。
藤巻さん、まぁまぁ炎上してるけど(そんなヤンチャなとこも結構好きです。笑)
アメリカは天才を引き上げる国・・・
この本の中で一番頷いたのは、タイトルにしている「アメリカと日本の対比」の表現でした。
・アメリカは「努力した人を引き上げる国」「天才を引き上げる国」
・日本は「努力した人を引きずり下ろす国」「天才を引きずり下ろす国」
こうやって、さらに国力の差は開くという意見。
もう、ぐうの音もでないですね。
これは、日本という国の国民性なのかな。
会社もそうですよね。
どんな大企業だって、そういう風潮がある。
さびしいことです。
まとめ
今回は書評というより、藤巻さんの考えに賛同できるところとできないところを
私が勝手に述べるだけにとどめました。
なぜなら、藤巻さんは結構、いやかなり、激しめの意見だから。
円がこのまま弱くなるかどうかは知らないけど、それでも私も、日本人は資産を円だけじゃなくてドルで持つべきだと思う。
新NISAの影響もあり、日本のマネーが海外に流出しているというニュースは日経新聞に日々出ていて、日本人も少しずつ「資産を円だけで持つ」というリスクに気づいているんだと思います。
でも、相変わらず「お金のことは分からない」「投資は怖い」「投資はギャンブル」といって学ばない人がいることも確か。
藤巻さんは頭の良いおじさんだけど、努力された結果だと思うんです。
藤巻さんになれなくても、国民全員が「高学歴」という意味の頭の良さじゃなくて「生きる力」を携えられるような学びを一生続けていければいいなと思いました。
そして人が学ぶことを応援できる日本になればいいなと思っています。
私も、死ぬまで、学び続けたいです・・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ハイパーインフレが起こると主張されている藤巻さんの本、ひとつの考えとしてぜひ。読み物としておもしろいです!笑
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