「科学っぽい雰囲気」に弱い日本人について考える~『学校に入り込むニセ科学』(佐巻健男著)~

子供の話

今日は、この本を読みました。

日本の大人の科学リテラシーの無さが怖すぎる、って話です。

その大人に、学校の先生たちが含まれる、って話です。

お子様いらっしゃればぜひ一緒に考えていきましょう。。。

『水からの伝言』という本、知ってますか?

容器の中に入った水に向けて「ありがとう」と「ばかやろう」と書いた「言葉」を貼りつけて水を凍らせると、「ありがとう」という紙を貼った水は、対称形の美しい六角形の結晶に成長し、「ばかやろう」という紙を貼った水は、崩れた汚い結晶になるか、結晶にならなかった。とか、水に「クラシック音楽」を聴かせるときれいな結晶になり、「ヘビーメタル音楽」を聴かせると汚いものになるという話、とか。

人生の中で聞いたことがあるような気がする「水からの伝言」の内容。

おおおおお。

「ちょっと言ってる意味がわかんないっすね。。。」と思いますか?

それとも

「やっぱり水にも心があるのね、水は何でも知っているのね」と思いますか?
今の私は、完全に前者です

が、かつては、後者でした

なぜなら、私の母は完全に後者だから。科学リテラシー皆無(笑)

(参考までに、この「水からの伝言」略して「水伝」を書いている江本勝さんの本はこんな感じ☟・・・怪しい←個人的な感想です)

amazonで見たら、めっちゃ売れてる。

しかも世界31か国でロングセラーと書いてありました。

これに対し今回ご紹介した佐巻健男さんが出版した本がこれ☟みたいです(対抗意識!笑)

『学校に入り込むニセ科学』を読んで知ったこと

・日本の科学リテラシーは先進国の中で群を抜いて低い

・科学技術への興味関心も最低、しかし「科学は大切」だと思っている

・科学は分からないし、興味もないが、科学的だという「雰囲気」「お墨付き」に弱い

・TOSSという教育者団体があり、教師が多数所属しており、「ニセ科学を信じた教師による教育」が行われている

・脳科学にまつわる神話が多い(脳の10%しか使っていない・左脳右脳の役割・脳は3歳までの教育で決定する、など)

・「ゲーム脳」もニセ科学

・「水からの伝言」もニセ科学

・EM(Effective Microorganismsの略語。有用微生物群という意味らしい)とか、波動とか、結界とか、もニセ科学

・「親学(発達障害は子育ての問題、といい考え方)」もニセ科学&ニセ医学

学校のニセ科学の問題点

先生にもニセ科学を信じている人が多くいらっしゃるそうです。

その「ニセ科学を信じた教育者」による教育によって、

子供たちがその考え方や知識で洗脳されることが問題。

大きくうなずきました。

(個人的にも、かつての我が国を考えても、教育ほど「洗脳」に有益なことは無いと思っています)

大人である私たちにできること

「科学リテラシー」を身につける、これに尽きる。

いまはインターネットもSNSも自分に都合のいい情報ばかりが見える世の中になってしまっていますが

ニセ科学にだまされないセンスや知力、つまり「科学リテラシー」を鍛えることが必要ですが、

「怪しいな」と思ったら『調べたい言葉』に『批判』『エセ科学』『トンデモ』などを加えて「検索」してください!

これが、ニセ科学にだまされないための一つの方法かと思います!

まとめ

科学と無関係でも、論理的に無茶苦茶でも、科学っぽい雰囲気で、それっぽい物語があると分かりやすくて、信じてしまう。

科学が分からないからこそ、信じてしまう大人が多いですよね。

私もその一人であることを自覚して、気を付けるようにしています。

「ニセ科学」がはびこっているのは、科学への信頼感を「その道」の人達が利用しているにほかなりません。

そして、「その道」の人たちに騙された「素直すぎる(無知な)教育者」たちが、いま我々の大切な子どもたちを教育しているかもしれないという事実。

教育は将来の日本を、そして世界をつくります。

しっかり学んで、だまされないよう、しっかり考えて行動していきたいと改めて思いました。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

おもしろいのでぜひご一読ください☟

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