「なぜ理系に女性が少ないのか(横山広美著)」に学ぶジェンダーステレオタイプと子供への接し方

先に注意書きをしておきます。私はジェンダー論についてまったく知識を持ち合わせておりませんので、今回ジェンダーについて議論するつもりはございません。

理系に女性が少ないのは、ジェンダーステレオタイプの多い日本ならでは

リケジョという言葉が市民権を得ているかどうか知りませんが、私の妹は某大企業の研究員をしており「圧倒的なリケジョ」です。リケジョが流行る(?)ずっと前からリケジョの彼女は転職市場でも引く手あまた。彼女の優秀さがあってのことですが、気難しいタイプでもなく、子供のころから変わらない、のんびりした妹です。

学生時代はずっと、私のほうが優秀だったはずなのに気づいたら背中が見えないほど優秀になってしまった(笑)妹に、ちょっとした憧れを抱きながら、

「なぜ理系になぜ女性が少ないのか(横山広美著)」を手に取りました。

前回の「高学歴親」本に続き、新書で読みやすい本でした。

この本を私なりにまとめると

理系に女性が少ないのは日本ならでは。

この原因は日本人の国民性というより、日本にはジェンダーステレオタイプが多いから。

今も企業では、女性がお茶くみ、とか、女性は若い方がいいとか、

頭が良い女性=理系ができる=ややこしい人・面倒な人、というような昔の感覚も根強いことが影響している」ということ。

そんなひと昔前の会社の話!?うそでしょ!?と思った人いらっしゃいますか?

たぶん、日本の企業に勤めていたら思わないと思います。

まだまだ根強いジェンダーステレオタイプ量産社会。

これが日本の現実です。

そして、本を読みながら「日本企業のオジサンたちってそうだよね」って思った私自身もジェンダーステレオタイプだなと反省してしまったわけです。

日本は男女ともに算数の力が世界一

細かなデータは本書に譲りますが、日本という国の教育はしっかりしていて、素晴らしい教育の賜物か、平均して成績が良い。

小学生の算数の力は世界一というデータもあるそうです。

が、しかし。ここで女子たちに強敵が現れます。。。お母さんやおばあちゃんです。

お母さんやおばあちゃんが

「私も算数苦手だったから、あなたも算数苦手ね」みたいな声かけをしてしまい、

気づかぬうちに、子供を洗脳して、理系を苦手にさせている!!!!!

子供のころから「算数苦手」「理科苦手」「女の子は理系が苦手」という謎のメッセージを送られた女子たちは完全に「洗脳」され、結果、苦手でもないのに「理系苦手」で試合終了です。

(かくいう私もこの「洗脳」をめちゃくちゃ受けた一人です。私は国公立大学の理系受験のため、どうにか数Ⅲ・Cまで終わらせたのですが、ずっと理系科目への苦手意識があり、その影響を受けていた自覚があります。

が、しかし、私の母は「お母さんは女の子だから、とか、算数が苦手とか一度も思ったことも言ったこともない(ドヤ)」と申しておりました。無意識かつ、悪意皆無!・・・恐ろしい。白目)

まとめ

理系に女性が少ないのは日本人に根強く残るジェンダーステレオタイプのせい。

年収だけを見ても、理系>文系で50万円以上の差があり、生涯賃金として考えるとすごい額になります。

日本の教育を受け、しっかり学んだ女子たちは、自信を持って理系を学んで、ますます世界に飛び立って欲しいです。

そして最後に、親は子供に言ったことは覚えてなくて、無意識ですが、

子供は親の言葉や態度に敏感で、傷つき、しっかり覚えて、影響を受けている!

ということを肝に銘じて子供に接したいと思います。

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