「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」(ジェーン・スー著)の中で感じた地方出身者の強さ

スー様は天才である

周りの友人でも新刊を待ちわびている人が多く大人気(一部アラフォーでは神的存在だと思っている・・・)のジェーン・スー様。

東京生まれの東京育ちで、間違いなく日本人であるスー様。

インスタも面白くて、その語彙力、表現力は素晴らしく、

「そうそう!それが言いたかった!」「わかるわかるわかるわかるわかる!!!!」と脳内で大興奮しながら読んでしまう本ばかり。

私の周りに文学少女(?)が多いからか、スー様を天才と崇める傾向があります。

いや、サンプル数少なすぎかもしれません。そして、偏りが激しいかもしれません。

結婚していても、していなくても。子供がいても、いなくても。共感しちゃう。

そう、スー様は天才なのです。。。

「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」

今回ご紹介するのはこちらの本。

↑私は単行本で読みましたが、気づけばもう文庫化しているんですね・・・

女子と呼ばれる年齢でなくなっても、私たちの中に生き続ける「女子性」について

分かりやすく、面白く、書かれています。スーさんの文章は切れ味抜群なんだけど

優しい。

お人柄だと思うんです。

詳細は読んでください。ご紹介は以上です(笑)。

・・・だって、私の文章力では伝わらない。

スー様のすばらしさを感じていただきたいんです。

でも、ひとつだけ注意点があります。

全然共感できない人もいらっしゃる可能性があります。

固有名詞出して恐縮ですがエビちゃんモエちゃんのようにCamCan(スペル合ってる?)読んで、リアルにキラキラ女子して、現状専業主婦のキラキラママのような方々にはもしかしたら・・・

受け入れられない・・・かもしれません。

なったことないし、知らんけど(笑)

あと、男性陣。理解できない可能性大。

現にわたくしの夫も「箸休めの本読んでるね」と言って1ページも開こうとしません。超絶本好きで何でも読もうとするのに、スー様の本は読まない夫。

なぜ?面白いよと薦めているのになぁ(笑)

『東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒』

この章が一番好きでした。なぜなら、私がまさに「地方出身者」だから。

東京生まれ東京育ちのスーさんから見た「地方出身者」はきっと私のような芋女。

大学生になったスー様の周りに現れた「母親譲りのアクセサリーで派手に着飾った、上京したてのもさい少女」。彼女たちはテレビや雑誌をみて「いつか私も東京に!」と地方から出てきたエネルギーの塊。

スー様たちが日常を過ごしているうちに、その「もっさい少女は何度もトライ&エラーを繰り返し、夏が終わる頃にはシュッとした流行最先端の女に姿を変えます。そうなると、東京で生まれ育った18年のアドバンテージは屁のようなもので、あっという間にTOKYO TRENDは地方出身者に乗っ取られ、彼女たちは地方出身者が憧れる東京のスタンダードになります」(カッコ内は本書引用)。

もう、まさに、その通り。

もっさい女こそが私です。(ドヤ)

・・・残念過ぎますね。苦笑

約20年の時を経て、自分のことを客観的に見れるようになったから、こういう表現をされても悔しくなくなりました。

でも20代のときは絶対に地方出身者を悟られたくなかった。

実際わたしは「東京で最先端のオシャレなOL」を気取っていました。

スー様の言う「シュッとした流行最先端の女」となり「地方出身者が憧れる東京のスタンダード」になったわけです。

でも、実際に東京に住んでいた方は分かると思うのですが、こんな人ばっかりなんですよね、東京って。

私は20代後半で某大企業で、そこそこの役職となり、そこそこのお給料をもらっていたもんだから、

若いのに、常にイイ服を着て、イイモノ食べて、イイ生活を送っていました。

完全に調子に乗っていました(笑)。

調子に乗って飲み会にも行って、毎日楽しく暮らしていたおかげで、夫と出会って結婚して、晴れて働く母さんとなれたので、良かったです。(笑)

話が脱線しました。

まとめると、

東京生まれ東京育ちのスー様は、地方出身者が開発した街で暮らし、

イキがってTOKYO LIFEをエンジョイしている地方出身者のパワーにコンプレックスを感じながら、田舎臭さをバカにするという複雑な気持ちを持っていたそうです。

でもNYで1週間働くという経験を通じて「故郷:東京」を体験して、マンハッタンを前に「この摩天楼め!かかってこい!やってやる!」という気持ちになって

地方出身者の気持ちが少し分かったという話でした。

まとめ?

私が簡単にまとめた最後の文章をもっと面白く、グッとくる表現で描いてくれているのがスー様です。

地方出身者で東京で踏ん張ったことがある人なら絶対に泣ける。

私は就職で東京に出たのですが、若いときに一人で東京で頑張って本当に良かったと思っています。

自分の無力感も感じたし、辛くて一人で泣いたことも何度もあります。

仕事でうまくいっていて、若くして出世している私が田舎出身であることを知って、わざと嫌みを言ってくるオジサンもいました。

「田舎者のくせに、若くてかわいいってだけで出世してる」などと言われたことも男女問わず数えきれないほどあります。

(自慢ではありません。キラキラしたもので着飾って鉄の鎧をまとっていただけです)

それでも地方出身者が一生懸命に生きる街、首都TOKYOはやっぱり魅力的で、

大好きな場所です。

今回、ジェーン・スーさんの本を読んで感じた地方出身者の強さ(自分も含めて)、

もっさい田舎は大嫌いだけど(笑)、その田舎のおかげで培った強さもあるんだなと気づかされました。

本は読む人の経験で全然違う気付きがあるから面白い、そんなことを改めて感じました。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

そして、ジェーン・スー様、素晴らしい気付きをありがとうございます!!!

こちらも面白い。。。

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